今日は、HIROSEの Founder である
私自身のことを、すこしだけ書いてみたいと思います。
私は愛媛県宇和島市の出身です。
母方の祖父母が真珠養殖を行っていたため、
幼い頃から真珠は、とても身近な存在でした。
季節になると、玉入れや玉出し、貝掃除など、
たくさんの作業に追われる大人たちの姿をそばで見て育ちました。
その光景は、特別というより “日常の風景” として、
私の記憶に残っています。
大人になって初めてプレゼントしてもらった真珠も、
祖父母からの一連のネックレスでした。
ただ、真珠という宝石は好きでしたが、
今ほど心を揺さぶられるものではなかったように思います。
けれど、ある程度の年齢を重ねてあらためて真珠を手に取ったとき、
その優しさに、若い頃には感じられなかった感動を覚えました。
(ドキドキ・ワクワクよりももっと静かなものです)
それは、子どもの頃や若い頃には気づけなかった
“個性の美しさ” に対する感性が、少しずつ育っていたからなのかもしれません。
HIROSEを始めようと思った理由を
ひとことで説明するのは難しいけれど、
根っこにある想いはいつも同じです。
「真珠をもっと日常的に使ってほしい」
ということと、
「その人らしい美しさに、そっと光を届けたい」
ということです。
ー地域へー
私の大切な記憶である宇和海で真珠養殖をしていた祖父母は、
景気の低迷や事業承継の問題など、さまざまな理由から廃業をしました。
1990年前後は、宇和島を含む真珠業界のひとつの最盛期でしたが、
そこから景気の低迷、赤潮などの自然環境の問題、
あこや貝の大量へい死といった、大きな危機が続きました。
それでもなお、宇和島市の真珠の生産量は日本有数です。
個人的な想いではありますが、
私は宇和島の力になりたいという気持ちをどこかでずっと持っています。
HIROSEの真珠を手にしていただいたお客様はもちろん、
生産者にも、地域にも、光を届けられるようなブランドでありたい。
そんな願いを胸に、HIROSEをはじめました。
廣瀬麻衣